MY PURPOSE
「私の願い」を学びの起点に
他者の承認ではなく、自らの願いに向き合うことができているだろうか。アテンションエコノミーの中で暮らす中高生の、自分の心からの願いを表出させるプログラム、それがMY PURPOSEです。言葉だけでなく、感情や身体感覚、アートやマインドフルネスを取り入れた多角的なアプローチで、自分の内面と丁寧に向き合います。
デザインモチーフは深海とし、その紺碧の奥にある「願い」が動き出す瞬間をイメージして試作を繰り返しました。探究学習の原点に錨を下ろす一作です。
Client: | 教育と探求社 |
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Year: | 2025 |
<クライアントの声>
答えのない問いに向き合う探究学習の教材を作成する際、最も難しいのは、プログラムに込めた想いや願いを答えにならない形で表現することだと感じています。今回お願いさせていただいたデザインは、見事にその矛盾を乗り越えて、世界観を演出しつつも、探求に向けて前向きな後押しをしてくれるものへと仕上げてくださいました。
今回のプログラムでは、生徒がわたしの願いに向き合うために言葉に依りすぎずに感情や身体感覚をも取り入れる挑戦を行いました。そうしたプログラムにおいて、生徒の「やってみたくなる」を喚起し誘うこと、世界観が感じられることを言葉に依らずに実現していただき、デザインのもつ力を大いに感じています。
私たちのオーダーはともすると禅問答のような曖昧さをもったものでしたが、俵社さんにお願いすると、明確な道筋をパターンとして提示してくださいました。そうしたご提案をいただいたからこそ、改めて「このプログラムの価値は何なのか?」を更に磨き込むことができました。
プログラムへの理解を深く持ってくださった上で、いつも私たちの想定を上回るクリエイティブを提供してくださる俵社さんへの感謝は尽きることはありません。このプログラムを共につくり上げられたことは、私たちの誇りです。本当にありがとうございました。